【番外編】


槍ヶ岳 (日帰り登山記)

富山の○○です〜   

50才前にして
    登り 8時間もかかっているのに  下り 4時間 
     その驚異の俊足は、、秘密は何?
                                                                     
日程 平成20年 8月22日(金) 午前3時〜午後5時

コースタイム(登り)   新穂高バスターミナル  →  穂高平(避難小屋)  →  白出沢
                   3:00発            3:55−4:00      4:50(朝飯1)

 白出沢     →   滝谷   →      槍平(小屋)    →  最終水場(2,200m)
 5:10発          6:10       6:55(朝飯2)−7:10      7:50(朝飯3)

 最終水場(2,200m)  →    2400メートル地点     →   2700メートル地点
       8:05発         8:25 (朝飯4)− 8:35           9:25

 2700メートル地点    →   飛騨乗越  →   槍ヶ岳山荘   →   槍ヶ岳山頂
       9:25発           10:30       11:00−11:30      12:00登頂

 先日、ワンゲル部の後輩に、「槍ヶ岳、日帰り達成」ってメールを送ったら、 「槍ヶ岳まで行って、ご来光も見ず、日帰り。バカじゃないの〜」でも、安心しました。相変わらず、 無茶する馬鹿で・・・(このフレーズ、前回も聞いたような〜九州記)
 後輩からのメールを見て、思わず、苦笑してしまう自分がいました。もう、今年で50才。本当なら それなりの分別があるべきものなのだが、あい変わらず、「腰だけは軽〜い」です。
 槍ヶ岳の登山は、久々の登山、というか10年ぶりの登山なので、友人二人と2泊3日で行く予定に していました。しかーし、突然、友人が行けなくなったのです。
 すぐに、新穂高まで送り迎えを頼んでいた友人にキャンセルを申し入れて、話しているうちに もしかして、一人でも行けるんじゃないかと思ってきました。
と言うか、「今年は、絶対、行く。絶対、登る」と言う ことを自分の中で決めているのだから、「じゃあ、逆に一人で登ればいいじゃん」と思いはじめました。

 すぐに、インターネットで「槍ヶ岳・日帰り」で検索すると、その情報があるわ、あるわ。
世の中、ケッコウ、馬鹿(山登りにかけて)が多いですね〜(^_^;)

 その中で、これだ〜というのが、下記のプランでした。
 @ 日帰りと割り切って、とにかく、余分な装備(雨具、服、予備食)を無くす。
 A 休憩も少しで、とにかく、こまめに食事をとる。
 B 秘密兵器
  8/21(木) 午後1時、半休を貰って金沢の職場から車で出発した。なんか、ワクワクした。
 「いまから、山なんだ〜。久々の休みだ〜。うひゃうひゃ。」  一旦、富山の自宅に帰り、山の装備の 準備を整えた。 上記の@の通り、使うバックは、「アホウのバック」というか「ディパック」を選定。

  「アホウのバック」とは、昔、「好山病」管理人さんのバックが『魔法のバック』と言われていて、なんでも 入っているバックに対して、その対象に言われていた。

 そのディパックの中身は、「水 1リットル、 行動食 4回分(パンとお菓子) 、雨具」のみとした。
 さすがに、「雨具」は、パスできませんでした。何故なら、インターネットライブで「槍ヶ岳山荘」を見ると 既に、気温が「0℃〜18℃」となっているじゃないですか〜。「秋」というか「既に、晩秋、初冬」の気温です。

 午後7時ごろ、自宅を出発。しかし、ポツポツと雨が降り出してきた。そして、富山の県境では、土砂降りに 変わってきた。さすがに、この土砂降りは、心を萎えさせます。心の中で、やはり葛藤が始まります。
 「やっぱ、山はひとりで登るもんじゃ無いちゃ。明日、無理せんと、風呂だけ入って帰れば、いいねか・・・
 なんを言うとるがか。山に登って、ダメなら撤退すればいいので、登る前から、諦めるな〜」
という、心の葛藤も「新穂高」に着くころには、なんと「満天の星空」に変っていました。月も半月ですが 明るく出ていました。 ちょっとした、天気の崩れでも「人の心は揺れ動くものですね〜」

 夜の10時ごろに新穂高手前にある「奥飛騨温泉郷上宝」という「道の駅」で車で仮眠。新穂高にも 無料の駐車場がありますが、ここのほうが、明るくてトイレもきれいです。(夜でもいつも10台以上、泊まっていて 安心です。)

 翌日(8/22(金))朝、2時に起床し、新穂高の無料駐車場に車を移動します。
 朝、3時に新穂高をB 秘密兵器 とともに出発します。 さすがに、秘密兵器は、登りには、全然役にたたない というか、結構重いです。 「穂高平」(避難小屋)」を過ぎたころから、置いてくれば、良かったと思うくらい 重かったです。 その後、「白出沢出合」で、『秘密兵器』をデポし、後は、登るだけです。
 この日は、結構、中高年の登山者が多かったです。皆さん、「槍平小屋」からの出発でした。そして、 その人たちの後からいったせいか、結構、登りが遅かったです。まぁ、それでも、ガイドブックでの登りのコース タイムが7〜8時間なので、自分の8時間も標準内なのでしょうね。(昔、管理人さんと登った時は、5時間半くらい)  そうこうしているうちに、「飛騨乗越」→「槍ヶ岳山荘」に到着です。 天気も快晴。まさに、日頃の行動のおかげだと 感じました。(^_^;)
 少し休んでから、「槍の穂先」への登頂ですが、すべての登り場に「梯子・クサリ」が有り、ものすごく簡単でした。
後から、聞いたら、どうも転落があってから、付いたらしいとのことです。
 お昼12時頃、久々の登頂です(たぶん、3.4回目)」 感動は、初めてでなかったので、あまり感じなかったです。
ただ、「やるときは、やるな(自分を自分で褒めている)」自分がいました。(^_^;)
 写真を撮ってもらい、約10分位で下山です。というか、「槍ヶ岳」の山頂は、ほんと、広くなく(10畳くらい) 写真を撮ったら順番に降りないと、人であふれかえります。平日なのに、山小屋も山頂も人で一杯です。

 山小屋で、「ラーメン」を食べてから出発です。
「槍ヶ岳山荘」に着いたころには、「行動食」がそこをついて、ラーメンを食べるしかなかったです。帰りは、何もなし。
ほんと、水だけでした。とほほ・・。それから、いくらなんでも、「着替えのシャツ」は1枚、持っていくべきでした。
 槍ヶ岳山荘に着くころから、シャツから異臭が発生し、帰り道、自分の匂いながら、あまりの臭さに死にかけました。

 午後1時、「槍の肩」を出発し、ぐんぐんぐんぐんというくらいに、降りていきます。槍ヶ岳は、片道約15キロあるそうで 結構降りても、歩く距離は、ほんと、結構あります。 下りの時間を計らなかったのですが、「穂高平」を過ぎてからも 「白出出合」まで、結構、歩く距離があります。休憩は、こまめに取りました。さすがに、歩き続けなので、足の疲れが 太ももの上まで、来ているのがわかります。 ここで、足をつっても誰も助けてくれんし、「携帯電話」は、圏外状態。
 帰りは、本当は、もっと早く歩けるのでしょうが、かなり、セーブしました。しかし、槍ヶ岳山荘を出発して、  3時間30分には、「白出出合」まで下りてきました。後は、だらだらの「林道」だけです。

 4時45分、私は、デポしていた「秘密兵器」に跨りました。 そして、ペダルを一漕ぎ、二漕ぎしたとたん、 ものすごい、スピードで「山道」を下っていくではありませんか!
 たぶん、時速30キロ以上出ていたでしょう。 だって、朝、2時間もかかった「新穂高〜白出出合」が、たったの 15分もかからなかったのです。「秘密兵器」なしに、日帰り登山はきつかったと思います。

 まあ、これが、50才前にして、「槍ヶ岳、日帰り登山」の登頂記」です。
 えっ、「秘密兵器」が何なのか?わからない?
 「焼き鳥やさんで、一杯、飲ませてくれたら、教えてあげますよ」(*^_^*)

                                         
ランラン筆ランラン文 富山の○○でした。


追記 「深山荘」の「露天風呂」は、昔、無料だったのに、今は、500円取られます。
まぁ、仕方ないですね。リッチな私は、800円払って、「内湯」に入りました。(;一_一)(体が洗えるから(^_^;)